四月から新学期が始まりますが一度社会に出るとそんな概念もなくなります。

学生から社会人になるまでにどれだけの人の脳裏にやりたい仕事が可視化されているのでしょうか。数十年続ける仕事を簡単には決められないかもしれません。ただ、一つ言えることは新卒で失敗したからといって人生詰むことはありえません。

私の経験に基づいて「未経験から30半ばで大手企業ITエンジニアで採用されるまで」をお伝えします。

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私の経歴は?

「最初に言っておくと私の経歴は微妙です... 従って多くの人は私以上に成果を出しやすいと思います」

詳しくは近日プロフィールとして公開したいと思いますが、簡単に経歴を箇条書きすると以下となります。

25歳冬:大学卒業
26歳春:サーバ監視(一社目)
ここはまあ、契約社員としてひたすらマニュアルに沿ったオペレーションをする業務でした。夜勤で体調不良が続いたのと同じ作業の繰り返しに思考停止状態になり、結局3ヶ月で耐えきれずに辞めてしまいました…
26歳夏:公務員試験勉強
途中から勉強に飽きてしまいました。そもそも公務員になりたい理由が明確ではなかったのでしょう。結局、ずるずると8ヶ月くらいニートをしていました…
26歳冬:ネットワーク保守(二社目)
ニートを続けているとさすがに病みます。もうなんというか、誰とも会いたくなくて友人とは疎遠になるし、お金もないし。そこまでいくとなんでもいいから仕事をしたいと思える様になりました。心境の変化があったので、会社を選ばずにネットワークエンジニアを派遣している会社の正社員として潜り込めました。定期的に帰社したり会社イベントに参加しないと評価が下がるという体育会系の会社でした。日報が果てしなくだるかったのを覚えています。ただ、ここで少ないなりにもネットワークの経験を積めたので転職できました。
28歳秋:ネットワーク構築保守運用(三社目)
前職では障害連絡を受けてからエンジニアと部材を調整するだけの部署なので実機にもほぼ触ったことはありませんでした。ここも同じく正社員採用ではあったものの、協力会社に派遣される仕組みでした。ただ、案件ごとに作業手順書やconfig作ったりと、実機にも触る機会も多く、非常に勉強になったのを覚えています。
30歳冬:外資系社内SE(四社目)
なんとかホワイト企業に30歳でようやく滑り込めました。仕事内容としてはネットワークに関することは大幅に減り、その分クライアントサポートが増えました。グローバル企業なので英語を使う機会も多く非常にやりがいもあります。給料も前職に比べると大幅に増えて快適に暮らせています。

未経験から30半ばで大手企業ITエンジニアで採用されるには

とりあえずエンジニアとして働く

「当たり前だと思われるかもしれませんがこれが一番手取り早いです」

一年でも経験があるとないとでは運電の差です。

待遇は度外視してでも決めるべきです。正直、選ばなければエンジニアとして働ける環境はいくらでもあります。8ヶ月ニートで未経験の26歳当時の私でも入れる会社はあったくらいですから。

今求人を探しても30代でも選ばなければ仕事はあります。経験を積みつつチャンスを待ちましょう。

CCNPまでとる

「資格を否定する人は大勢います」

資格を持っていなくても技術力の高いエンジニアが多いのも事実です。一方で未経験というハンデがあると企業側があなたを選ぶ理由が経歴以外に必要です。事実私が外資系社内SEに採用された決め手の一つとなったのがCCNPだと伺いました。

採用担当者はIT部のマネージャーでした。ただ、外資系は役割が明確に決められています。日本企業のように手の空いた人が手伝ったりすることもありません。事実そのマネージャーはサーバーとクライアント周りが専門なのでそこまでネットワークに詳しくありませんでした。こういった思わぬところで資格が活きることがあります。

TOEICで800点を目指す

「外資系日系問わずにTOEICのスコアを重視しています」

英検でも一級であれば興味を持ってもらえますがTOEICはそれ以上の知名度があります。英語が話せるかは問題ではありません。まずはTOEICが見られます。英会話は必要に応じて内定後にでも勉強すれば良いのです。

「日本ではTOEICという指針があるのでTOEICを攻略しましょう」

英語ができる人が高得点を取るとも一概には言いきれません。時間との勝負になりますのである程度TOEIC独自の学習方法を学ぶ必要があります。

TOEICで足切りする企業でさえあるくらいです。言い換えるとTOEICだけで英語力を判断する企業が多いです

「繰り返しますが面接に呼んでもらえなければ意味がありません」

英会話は内定が終わってから勉強しましょう。それでも十分間に合いますし、誰も完璧な英語は求めていません。拙くても伝えるだけの英語力があれば十分です。

「まずはTOEICで高得点を狙いましょう」

LinkedInを始める

「リクナビマイナビを使って転職活動をするのは過去の話です」

転職サイトを使うのは面倒でしかありません。自分で求人を探したり応募するのは面倒ではありませんか?

LinkedInは仕事版のSNSです。こちらでユーザ登録すれば自分の経歴に応じたエージェントが毎日のようにコンタクトしてきます。実際の求人情報を添えて送ってくるエージェントもいます。更に企業の人事担当から直接コンタクトも来ます。

受信メッセージや求人情報を必要に応じて返信すれば良いだけです。完全受身で良いのがLinkedInの最大の強みです。自分から行動する必要はないのです。

ただ、未経験者がLinkedInに登録しただけでは誰からもコンタクトが来ません。よって、一社目は待遇度外視してどこかにエンジニアとして入り込みましょう。そして就職が決まったらすぐにLinkedInに登録しちゃいましょう。

外資系企業を狙い撃ち

「狙い目は外資系企業です」

外資系企業であればRole(役割)に応じた人材を探します。年齢は基本的に見ません。日系企業は必ず年齢フィルターがあります。私も現職以前の転職活動中に気付きましたが、書類選考通る率が高いのは外資系でした。というよりも日系企業は全滅でした。

だからといって外資で高い英語力が求められるかと言ったらそんなことはありません。現職でも英会話は必要ですが、ミーティングをしていくうちに否が応でも英語力は高まります。

「何より外資系は給料が良くて休みも取りやすいです」

全て私の経験則に基づくことなので例外はもちろんあります。ただ、当時30歳で転職活動をしていた私からすると外資系に絞った方が決まりやすいと感じました。

常に努力を怠るな

「社会人になるとわかりますが社外で努力している話をほとんど聞きません」

エンジニアに未経験からなれたとしてもそこで満足していればそのままです。そこから大手企業を目指すのに必要なことはとにかく継続することです。何から始めるのかわからなければあなたの行きたい企業職種の採用ページを確認しましょう。募集要項で何を求めるのか記載されているはずです。勉強会に参加するのでも資格を取得するのでもどちらでも良く、大切なのは自分に何が必要なのかを常に考えることです。

LinkedInに登録していればエージェントからのコンタクトも多いはずです。彼らは採用のプロです。わからないことがあれば彼らに何が必要なのかを聞けば良いのです。

「とりあえずエンジニアとして日々成長するための努力を惜しまないことです」

他の人がプライベートを充実させている間に毎日少しづつでも差をつけましょう。

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まとめ

最初に私の経歴を載せましたね。タイトルでは大企業にいくまでの道のりとなっていますが、私は外資系のネットワークエンジニアの肩書きでしたね。

結果的に上記を実践した最終的な進捗としてはこのようになりました。

35歳春:大手自動車メーカ情報システム部

おそらく名前を言えば日本人ならほとんどわかる企業に転職が決まりました。

「25歳で大学を卒業してから大手企業に転職が決まるまでに10年経ちました。経験を通して言えることは転職からでも大手企業にいけるということです」

何をもとに仕事を決めるかは人それぞれです。ただ、将来的に大手企業にいきたい目標があればぜひ実践してみてください。

上記を繰り返しますね。

「あなたが未経験であればまずは待遇は度外視して経験を積みましょう」

「就職したら仕事しながらネットワークの知識を高めましょう。CCNA⇨CCNPが鉄板です」

「ネットワークを勉強しつつもTOEIC高得点というアイテムもあわせてゲットしましょう。面接に呼んでもらうためです」



で、肝心なのはLinkedInですね。

エンジニアとして仕事が決まったらすぐにでも登録しましょう。仕事を始めたばかりとか気にする必要はありません。エージェントはあなたのスキルセットをもとにコンタクトしているのです。要はコンタクトが来たイコール、あなたは要件を満たしているということです。

狙い目はもちろん外資系です。ただ、外資系のエージェントには日本語が話せない人が多いのも事実です。英会話ができると選択肢が広がりますよ。

例えばネットワークエンジニアとして内定をもらったからと言って安心してはいけません。ネットワークエンジニアだからといってプログラミングが不必要だと思ってもいけませんね。

「これからの時代、より汎用性が高いエンジニアが求められる時代です」

従ってネットワークエンジニアであってもネットワーク以外の知識経験も積めるようにしましょう。私の現職でもインフラ部とアプリケーション部があるのでプログラミングができるとより市場価値の高いエンジニアになれると実感しています。

そして...何より一番大切なのはどれだけ努力を継続できるかです

サラリーマン人生は人生の中でも最も長い時期です。だからこそ着実にキャリアを積み上げる意識こそが何よりも重要です。新卒で大手に入れなかったからといってそれはあくまでも出遅れたに過ぎません。むしろチャンスだと思ってください。

「努力し続けることでいつかは大企業にも転職できます」

今回は30半の私を対象に話を進めました。一方で自分の周りでは40近い未経験からでもエンジニアとしてバリバリ仕事している人もいます。繰り返しますが大事なのは諦めない気持ちです。

長いサラリーマン人生なのでせっかくですから仕事を楽しめる環境に身を置きたいですよね。

ということで、私の経験が助けになれば幸いです。

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