「AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals」に合格してから半年以上が経ちました」

2020年7月11日に無事に「Microsoft Azure Administrator」の認定を受けました。

すぐに次のステップに進まなかったのはいくつかの理由があります。

その中でも「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」はコードが書けなかったり、ラボ試験もあるので実務経験がないと難しいと書かれている記事が多かったのが一番の理由です。

今回受けようと思ったきっかけはMicrosoft Ignite 2019のイベントに出た際に一回分MCP試験の無料クーポンがあったことを思い出したためです。それまでは試行錯誤をしながらだらだらと勉強はしていました。

「ベンダー試験の費用は高額です」

どうせなら自信をもって望みたいですよね。でも、ググってみるとわかりますが、「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」の情報は2020年7月時点でも少ないです。公式で参考書もなければ問題集もありません。

ということで今回は私のスペックと合格するための勉強法を共有します。

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私のスペックは?

ネットワークエンジニアなのでネットワークの知識はあります。ただ、あくまでもオンプレミス環境の話です。クラウドは未経験です。

「AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals」でようやくクラウドの入門レベルの知識がついたに過ぎないです。

また、プログラミングも未経験です。勉強したいと思いつつ、月日を重ねてしまっています。ただもちろん、クラウドといってもベースとなるネットワークの知識は同じであることと、公式の出題範囲をみると「仮想ネットワークの設定と管理 (30-35%)」の出題率が最も高いので有利であることは否めません。

そうはいっても「AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals」を受けたのが半年前なのでクラウドの入門レベルの知識もなくなっています。

よって、ネットワークの知識だけある前提で私が試行錯誤を重ねながら確立した勉強法を紹介します。

「今から話すのはタイムマシンで過去の自分に伝えたい勉強法です」

その前に「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」の試験内容についての考察を実体験からお話しします。

AZ-103:Microsoft Azure Administratorの試験内容について?

そもそもプログラミングは必要なのか?

公式を抜粋すると下記ですね。

この試験の受験者は、ストレージ、セキュリティ、ネットワーキング、コンピューティング Cloud機能にまたがる Cloud サービスを管理する Azure 管理者です。
受験者は、ITライフサイクルの各サービスに精通しており、インフラストラクチャ サービス、アプリケーション、および環境の依頼を受けます。
適切なリソースのプロビジョニング、サイズ設定、監視、調整と同様、最適なパフォーマンスおよび規模で使用するサービスを推奨します。

この試験の受験者は、PowerShell、Command Line Interface、Azure Portal、ARM テンプレート、オペレーティング システム、仮想化、Cloud インフラストラクチャ、ストレージ構造、およびネットワーキングに習熟している必要があります。

PowerShellとCLIとあるのでコマンド入力の知識が必須かのような書き方ですね。

結論から申し上げると「合格するためにはPowerShellとCLIの知識は必要ない」です。

私は「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」を2度受けました。二回ともコマンド入力が求められることはありませんでした。公式には出題範囲とされているので出題される可能性はあります。ただ、その場合でも一から入力する必要はなく、穴埋め形式で数字であるとか単語を選ぶ問題がほとんどです。

実機試験はあったの?

「今月二回(7月5日,7月11日)受けましたが実技試験はありませんでした」

実機試験とはAzure Portalを使って実際にVMやストレージ、VnetやNSGなどを作るものです。私の時は出題されていないのでなんとも言えませんが、他の方のブログを見るとわかりますが難易度はそんなに高くないです。

「一方でAzure Portalに触ったことがなければ難易度は相当高いです」

出題形式は?

あまり話すぎるとMSに怒られそうなのでやめておきますが、問題数は二回とも違いました。1回目は44問で2回目は47問でした。

「大きく分けて二部構成になっています」

まず、第一問目が表示された時に上の方に1/41と表示されました。ただ、右上には1/44とあります。よって、第一部では44問で第二部では3問あるのだと推測できました。

最初は第二部が実機試験かと思っていましたが違いました。第二部はシナリオ問題でした。必ずこの構成かは断言できませんが、私の場合は受けた二回とも同じ構成でした。

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AZ-103:Microsoft Azure Administratorの勉強法は?

続いて勉強法です。このやり方が誰にとってもベストとは言えませんが、私の中ではベターなやり方だと思っています。

1. まずはUdemy(作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(IaaS編))

「Azureの実務経験者ならこのステップはいりません」

作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(IaaS編)

ただ、「Azure Portalって何?」レベルであれば講義を通して自分でAzure IaaS部分を触ってみましょう。「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」試験対策講座ではないですが、試験に関わるところも多いですし何より後々勉強する上でイメージが沸くようになります。

2. つぎもUdemy(AZ-103 / AZ-104 Azure Administrator Exam Certification 2020)

「私がUdemyをすすめているのは何も公式の参考書や問題集がないからだけではありません」

「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」はAzure Portalで操作することがメインです。言葉だけだとわかりにくいこともありますが、動画であれば実際の画面をみながら自分でAzure Portalを操作することができます。後から見返すこともできるのでめちゃくちゃ重宝しています。

「何より一つの動画が長くても10分未満なので隙間時間を有効に使えます」

ステップ2は試験対策講座となります。

AZ-103 / AZ-104 Azure Administrator Exam Certification 2020

「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」は2020年8月31日まででそれ以降は「AZ-104:Microsoft Azure Administrator」になりますが、試験範囲の大半は同じですし何より本講義ではセクションごとにAZ-103AZ-104の試験範囲かがわかります。

「よって実際に勉強をすすめてから判断することも可能です」

英語なのが唯一のデメリットですが、サブタイトルを表示できますし再生速度を遅らせることもできます。そもそもAzure Portalを実際に操作するので言葉が理解できなくてもそこまで支障ありません。

「セクションごとにテストがあるので今思えばそれさえ理解できれば合格水準に達します」

他に参考にしたものは?

トレーナーの講義ノート

上記手順で合格水準を満たせますが、それ以外に参考にしたものもいくつかありました。

まずはググっていたらたどり着いた「トレーナーの講義ノート」です。日本語ですし、試験範囲を網羅しているので、表紙にもあるようにざっくりと全体像を掴みたいならありです。ただ、これだけで合格は難しいのでAzure Portalを触ったことがあればこれと上記二つ目の動画を活用しましょう。

なお、AZ-104用もあるみたいです。

Microsoft Learn

「続いて皆さんご存知のMicrosoft Learnです」

「AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals」ではお世話になりましたが、今回は活用しませんでした。理由は長すぎるからです。計算はしていないですが、ラーニングパスのモジュール全てを完了するだけで膨大な時間がかかってしまいます。

とはいえ苦手分野だけ利用するなどピンポイントで活用するなら有益な学習ツールだと思います。

まとめ

私は「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」合格までに長い時間を費やしてしまいました。

繰り返しますが今だから言えることは試験日を決めて「とりあえず試験を受けてみましょう」です。

そうはいっても高い試験代を無駄にはできませんよね。一方でMCPの利点としてExam Replayがあります。同じ試験で落ちた時に追加料金なしで二回目を受けられるバウチャーです。

試験代より数千円割高になりますが、試験を二回受けられると思えば安いものです。

「百聞は一見にしかず」

他の受験者が感じたことをあなたも感じるとは限りません。バックグラウンドは一人一人違います。試験日を決めないとなあなあと勉強を続けてしまい、時間だけが過ぎてしまいます。ネットでは「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」はMCPのアソシエイト レベルで最難関とおっしゃっている人もいますがあくまでもその人の主観です。

今回は「AZ-103:Microsoft Azure Administrator」を前提に話しましたが、同じ勉強法で「AZ-104:Microsoft Azure Administrator」にも対応しています。

作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(PaaS編)

「AZ-104:Microsoft Azure Administrator」ではIaaSだけではなくPaaSの範囲も出てくるので同じ講師のPaaS講座があなたの学習の助けになるはずです。

上記内容がこれから試験を受けられる方の参考になれば幸いです。

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